「ベンツEクラスの購入前に確認すべきポイントは?」
「Eクラスの維持費や故障しやすい箇所は?」
上記のように、メルセデス・ベンツEクラスの購入を検討する際に、様々な不安や疑問を抱く方は多いのではないでしょうか。
Eクラスは世界累計販売台数1600万台を誇る伝統モデルですが、バッテリー交換で8万円、エアサスペンション交換で100万円以上など、予期せぬ出費も考えられます。
今回は、「購入前のチェックポイント」「維持費の目安」「故障しやすい箇所」「高く売るためのコツ」など、Eクラスのオーナーシップに関する重要なポイントを詳しく解説していきます。
これからEクラスの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Eクラスを買って後悔したポイント
メルセデス・ベンツEクラスは、高級車としての魅力的な外観と走行性能を備える一方で、予想以上の維持費や装備による不満点など、所有後に気付く課題も少なくありません。
ここでは、実際のEクラスオーナーが経験した5つの主要な後悔ポイントについて、具体的な費用や問題点を詳しく解説していきます。
バッテリー交換だけでも8万円ほどかかった
メルセデス・ベンツEクラスのバッテリー交換は、想像以上の出費となってしまいます。
一般的な国産車の2-3倍もの費用がかかり、多くの所有者が頭を悩ませています。
バッテリー交換だけでも8万円程度必要となるため、維持費の計画が大きく狂ってしまうことがあります。
特にハイブリッドモデルの場合は、バッテリー交換費用が200万円以上かかることもあり、慎重な検討が必要です。定期的なメンテナンスや予防的な点検を行うことで、バッテリーの寿命を延ばすことができますが、それでも避けられない出費となります。
将来的な維持費を考慮して、あらかじめ資金計画を立てておくことをおすすめします。
10万km超えると様々な部品交換が必要になり、修理費用が急激に増加する
走行距離が10万kmを超えると、Eクラスの維持費は急激に上昇していきます。
エアサスペンションの交換だけでも100万円以上かかり、電装系のトラブルも頻発するようになります。
特に注意が必要なのは、エンジン関連部品やトランスミッションの不具合で、これらの修理には数十万円単位の費用が必要となります。
また、純正部品を使用する必要があるため、一般的な国産車と比べて部品代も高額になってしまいます。
このような状況を避けるためには、定期的なメンテナンスと予防的な部品交換が重要ですが、それでも予期せぬ出費は避けられません。
エアサスペンションが標準装備されていないグレードでは乗り心地に不満が出る
エアサスペンションが標準装備されていないグレードでは、高級車としての乗り心地が期待できない場合があります。
特に低速走行時の振動や路面からの衝撃が気になり、長距離ドライブでの疲労感が増してしまいます。
また、19インチホイール装着車は、さらに乗り心地が硬くなる傾向があります。
エアサスペンション装備車との乗り心地の差は歴然としており、多くの所有者が後からの装備の追加を検討するほどです。
購入前に必ず試乗して、自分の期待する乗り心地が得られるか確認することが重要です。
ドアハンドルやインジケーターなど頻繁に触れる部分の素材が安っぽく感じられる
高級車として期待される内装の質感が、実際の使用では期待はずれに感じることがあります。
特にドアハンドルやインジケーターなど、日常的に触れる部分の素材感が安っぽく感じられ、700万円を超える価格帯の車両としては物足りなさを感じます。
また、頻繁な使用による経年劣化も目立ちやすく、数年経過すると見た目にも触感にも違和感が出てきます。
インテリアパネルの接合部分にもわずかなガタつきが出る場合があり、高級車としての満足感が徐々に薄れていく要因となっています。
購入前には、これらの部分を特に入念にチェックすることをおすすめします。
中古のEクラスを購入する際に気を付けること
中古のEクラスを購入する際に必ず確認しておきたい「3つの重要ポイント」をご紹介します。
これらのポイントを押さえることで、安心して中古Eクラスを選ぶことができます。
エアサスペンションの状態を必ず確認する
中古Eクラスを購入する際、エアサスペンションの状態確認は最も重要なポイントとなります。
10万km以上走行した車両では、エアサスペンションの劣化や故障のリスクが高まり、交換費用は100万円以上かかることもあります。
特に気を付けたいのは、車高が不自然に下がっている、異音がする、エア漏れがあるなどの症状です。
購入前の試乗では、様々な路面での走行テストを行い、車高調整機能が正常に作動するかを確認することが大切です。
また、整備記録に交換歴があるかどうかも重要なチェックポイントとなります。
慎重な確認を怠ると、予期せぬ高額修理費用が発生する可能性があります。
バッテリーの状態確認が重要
バッテリーの状態確認は、購入後のトラブルを防ぐための重要な要素です。
特にハイブリッドモデルの場合、バッテリー交換費用は200万円以上になることもあり、慎重な確認が必要です。
バッテリーの状態は、専用診断機での点検が不可欠で、充電容量や劣化状態を詳しくチェックする必要があります。
また、通常のバッテリーでも交換費用は8万円程度かかるため、現在の状態と交換時期を見極めることが重要です。
購入前には必ず専門店での点検を依頼し、バッテリーの状態証明書を取得することをおすすめします。
これにより、将来的な維持費の見通しを立てることができます。
整備履歴の確認が必須
整備履歴の確認は、車両の信頼性を判断する上で欠かせません。
正規ディーラーでの定期点検記録や修理履歴が完備されているかどうかで、これまでの管理状態が分かります。
特に重要なのは、エンジンオイルやフィルター類の交換時期、重要部品の修理歴などです。また、電装系のトラブル履歴も要チェックポイントとなります。
整備記録が途切れている場合や、不明な期間がある場合は、その間の車両状態が把握できないため、購入を慎重に検討する必要があります。
できれば、過去の所有者数も確認し、管理状態の良い車両を選ぶことをおすすめします。
Eクラスを高く売るポイント
メルセデス・ベンツEクラスを高値で売却するためのポイントとして、売却時期の選定、車両状態の最適化、適切な買取店の選択、そして複数店舗での査定が重要です。
以下では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
1月~3月の需要が高まる時期を狙って売却する
メルセデス・ベンツEクラスの売却は、1月から3月が最も有利な時期となります。
この時期は、多くのバイヤーが新年度に向けて在庫確保を急ぐため、査定額が上がりやすい傾向にあります。
特に3月は決算期と重なるため、買取店が積極的な価格設定をすることが多くなります。また、この時期は高級車の需要も高まり、Eクラスのような上級モデルは特に注目を集めます。
ただし、モデルチェンジ前後の時期は価格が大きく変動するため、モデルチェンジのタイミングも考慮して売却時期を決めることが重要です。
最適な売却タイミングを見極めることで、20-30%高い査定額を引き出すことも可能です。
純正パーツに戻して売却する
カスタマイズされたEクラスは、純正状態に戻して売却することで価値が高まります。
カスタムパーツは個人の好みが強く反映されるため、買取価格が下がる原因となってしまいます。
特に足回りやエアロパーツ、ホイールなどは、純正品に戻すことで本来の価値を取り戻すことができます。
また、純正部品での販売は、買取店にとっても在庫として扱いやすく、転売時のリスクも低くなります。
カスタムパーツは取り外して保管し、別途売却することで、トータルでの売却額を最大化することができます。
純正状態での売却は、確実に査定額アップにつながる重要なポイントとなります。
Eクラスの価値を理解している買取店を選ぶ
Eクラスの価値を正しく理解している専門買取店を選ぶことが、高額売却への近道となります。
輸入車専門店や正規ディーラー系列の買取店は、Eクラスの装備や性能を適切に評価できるため、より高い査定額を期待できます。
特に、グレードごとの違いや特別仕様車の価値、オプション装備の重要性を理解している買取店を選ぶことが大切です。
また、専門店は輸出ルートも持っていることが多く、国内相場以上の価格で買い取れる可能性もあります。
買取店選びの際は、過去の実績や評判も確認し、信頼できる専門店を選択することをおすすめします。
複数の買取店で査定を受ける
一つの買取店だけでなく、複数の買取店で査定を受けることで、最高値での売却が可能になります。
買取店によって得意とする車種や価格帯が異なるため、査定額に大きな差が出ることがあります。
一般的に3社以上の査定を比較することで、相場の把握と適正価格での売却が可能になります。
また、複数の査定額を提示することで、買取店との価格交渉も有利に進めることができます。
ただし、短期間で査定を受けることが重要で、市場価格の変動を考慮する必要があります。
最終的には、最も高額な査定を提示した買取店を選択することで、満足のいく売却価格を実現できます。
ベンツのEクラスに関するよくある質問
Eクラスはベンツのラインナップでどのような位置づけですか?
メルセデス・ベンツEクラスは、Sクラス、Cクラスと並ぶ同社の中核を担う重要なモデルです。
世界累計販売台数1600万台以上を誇る伝統モデルで、1946年に発売されたW136型から80年近い歴史があります。
特にヨーロッパではカンパニーカーとして広く採用され、豪華で華やかなSクラスよりも保守的なキャラクターが求められています。
また、先進技術の実験台としての役割も担っており、多くの新技術がまずEクラスに採用された後、他のモデルに展開されていく傾向にあります。
新型Eクラスはどのような特徴がありますか?
2024年2月から発売される新型Eクラスは、全モデルで電動化を実現しています。
ボディサイズは全長4949mm×全幅1880mm×全高1468mmで、伝統的なキャブバックワードフォルムを強調したデザインを採用しています。
インテリアには「MBUXスーパースクリーン」をオプション設定し、最新のインフォテインメントシステムを搭載。
Spotify、Amazon Music、Apple Musicなどの音楽ストリーミングサービスにも対応し、TikTokやZoomなどのアプリも利用可能です。
Eクラスの中古相場はどのくらいですか?
中古Eクラスの価格は2023年から大きく下落傾向にあります。
2023年1月時点で466.9万円だった平均価格が、2024年1月には383.2万円と、約80万円も下がっています。
特に前期型E200アバンギャルド スポーツは、走行距離4万kmほどの物件で総額270万円前後が相場となっています。
CクラスとEクラスの主な違いは何ですか?
Eクラスは、Cクラスと比べてサイズが大きく、より豪華な装備を備えています。
トランク容量はEクラスが640~1820リットルに対し、Cクラスは490~1510リットルと大きな差があります。
また、Eクラスはより低いシート位置と快適な乗り心地を特徴としており、エアサスペンション装着車では特に優れた乗り心地を実現しています。
年間の維持費はどのくらいかかりますか?
E200スポーツの年間維持費の目安は以下の通りです。
自動車税が年間30,500円、重量税が年間16,400円、自賠責保険が年間10,005円、任意保険が約50,000円です。
さらに年間1万km走行の場合のガソリン代が約144,000円、駐車場代が全国平均で96,000円かかります。
これらを合計すると、年間約35万円程度の維持費が必要となります。
定期点検の費用はいくらくらいですか?
Eクラスの車検基本整備料金は40,000円(税別)となっています。
これには80項目点検、コンピューター診断、インターバルリセットが含まれます。
なお、AMG車両の場合は追加で10,000円(税別)が必要です。
車検時の総費用は、法定費用と整備点検費用を合わせて15万円程度を見込む必要があります。
故障しやすい箇所はありますか?
主な故障ポイントとして、エアコンコンプレッサーとオルタネーターの不具合が挙げられます。
特に夏場は両部品とも故障リスクが高まり、修理には10万円以上かかる場合があります。
また、10万km超えの車両では、エアサスペンションの交換が必要となる可能性が高く、その場合100万円以上の修理費用が発生することがあります。
まとめ
メルセデス・ベンツEクラスは、購入前の慎重な検討と適切な維持管理が重要な高級車です。
購入時には、エアサスペンションの状態やバッテリーの劣化状況、整備履歴など、将来的な高額修理を防ぐためのチェックポイントを見逃さないようにする必要があります。
維持費については、バッテリー交換で8万円、エアサスペンション交換で100万円以上など、予期せぬ出費に備えた資金計画が不可欠です。特に10万km超えの車両では、様々な部品交換が必要になる可能性が高くなります。
売却時には、1月~3月の需要期を狙い、純正パーツに戻して売却するなど、価値を最大限に引き出す工夫が重要です。
また、Eクラスの価値を理解している専門買取店を選び、複数店舗で査定を受けることで、より高額での売却が可能になります。