「ベンツGLEの運転しにくいポイントは?」
「ベンツGLEの評判の良いポイントは?」
ベンツGLEは、全長約5メートル、全幅2メートルを超える堂々とした体格を持つ高級SUVで、高性能な運転支援システムや質の高い内装など、数多くの魅力的な特徴を備えています。
一方で、3列目シート使用時の後方視界の制限や、高速走行時のサイドミラーからの風切り音など、いくつかの課題も指摘されています。
今回は、ベンツGLEの運転しにくいポイントと評判の良いポイントについて、実際のオーナーの声を交えながら詳しく解説していきます。
これからベンツGLEの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ベンツのGLEとは

メルセデス・ベンツGLEは、ドイツの高級自動車メーカーが作る上質なSUVです。
このクルマの特徴は、全長約5メートル、全幅2メートルを超える堂々とした体格にあります。
その大きさを活かした広々とした室内空間と、プレミアムSUVにふさわしい存在感が魅力となっています。
GLEは、メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で中核となるモデルで、現在は4世代目となっています。
最新モデルでは、スターパターンと呼ばれるクロームの小さなスリーポインテッドスターを散りばめたフロントグリルや、特徴的なLED光源のデイタイムランニングライトなど、洗練されたデザインを採用しています。
安全面では、車両の360度を監視する運転支援技術「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備し、高速道路での自動運転支援機能も充実しています。
また、最新の対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を搭載し、快適な運転をサポートしています。
このように、GLEは高級感と実用性を兼ね備えた、メルセデス・ベンツを代表するSUVといえます。
ベンツGLEの運転しにくいポイント
メルセデス・ベンツGLEを運転する際に知っておきたい「5つの運転しにくいポイント」をご紹介します。
コンフォートモードでコーナリング中に段差を通過すると、車体が左右に不安定に揺れる現象
メルセデス・ベンツGLEのコンフォートモードでは、コーナリング中の段差通過時に車体が不安定になりやすい特徴があります。
この現象が起きる主な理由は、SUV特有の高い重心位置にあります。
コンフォートモードではサスペンションが柔らかく設定されているため、重心の高さと相まって揺れが増幅されやすくなります。
具体的には、コーナリング中に段差を通過すると、車体が左右に揺れ、その後の揺り戻しでさらに小さな揺れが続きます。
これはサスペンションの柔らかさだけの問題ではなく、車両の構造的な特徴による現象です。
この問題への対処として、走行モードをスポーツやスポーツプラスに切り替えることで、ある程度揺れを抑制できます。
ただし、重心の高さに起因する揺れを完全になくすことは難しく、これはGLEのような大型SUVに共通する特性といえます。
結論として、この現象はGLEの車両特性として理解し、必要に応じて走行モードを使い分けることで、より快適な運転を実現できます。
高速走行時(時速75-80マイル)でサイドミラーから気になる風切り音がする
高速走行時のサイドミラー付近からの風切り音は、多くのGLEオーナーが感じる悩みの一つです。
この現象が起こる主な理由は、時速70キロメートルを超えると、サイドミラー周辺で空気の流れが乱れることにあります。
特に「ゴォー」という低い音に加えて、「ピィー」という甲高い音が混ざり始めることがあります。
具体的には、サイドミラーが稼働する軸部分に狭い隙間があり、そこを通過する風によって音が発生します。
この隙間は経年劣化によって少しずつ広がることもあり、新車時には気にならなかった音が目立ち始めることもあります。
この問題への対策として、風切り音低減フィンを取り付けることで、風の流れをスムーズにし、風切り音を軽減することができます。
また、サイドミラー周辺の隙間を適切な素材で埋めることで、甲高い音を抑えることも可能です。
結論として、この風切り音は構造上避けられない面がありますが、適切な対策を施すことで快適な走行環境を取り戻すことができます。
雨天時のワイパー使用時に振動が発生し、長距離運転で特に気になる
メルセデス・ベンツGLEのワイパーで発生する振動は、長距離運転時の大きな悩みとなっています。
この振動が起こる主な理由は、ワイパーがフロントガラスに強く押し付けられる構造にあります。
特にアウトバーンなどの高速走行時にワイパーが浮かないようにする設計が、逆に振動の原因となっています。
具体的な症状として、雨天時にワイパーを使用すると「キュキュ」や「ガガガ」という不快な音とともに振動が発生します。
この振動は、ワイパーゴムがガラス面で跳ねることで起き、長時間の運転で特に気になる現象となります。
この問題への対策として、純正のシリコンワイパーへの交換が効果的です。
また、ワイパーのバネ圧を調整することで振動を軽減できることもありますが、専門知識が必要となります。
結論として、この振動はGLEの構造的な特徴から生じる現象ですが、適切な対策を施すことで快適な運転環境を取り戻すことができます。
GLE350(4気筒モデル)は加速性能が不十分と感じられる
GLE350の4気筒モデルは、加速性能に関して十分な力強さを備えています。
メルセデスの公表値によると0-100km/h加速を7.2秒で達成でき、これはウォーム・ハッチと同等の性能を示しています。
ただし、スロットルを大きく開けた際のエンジン音に荒さが感じられ、比較的早い段階で耳障りな音が気になってしまいます。
また、9速ギアボックスの動作にも改善の余地があり、低速からの急加速時にギアの反応に一瞬の躊躇いが見られることがあります。
一方で、街中での運転では、むしろパワーが過剰と感じられるほどの余裕があり、踏み過ぎに注意が必要なほどです。
特に低速域でのトルクが十分にあるため、市街地での運転では扱いやすい特性を持っています。
このように、GLE350 4気筒モデルは、実用的な加速性能を持ちながらも、エンジン音や変速時の挙動に関して、より上級モデルと比べると洗練度にやや違いが見られます。
3列目シート使用時の後方視界が制限される
GLEの3列目シートを使用すると、後方の視界が大きく制限されてしまいます。
この問題は、3列目シートに装備された大きなヘッドレストが主な原因となっています。
特に中央席のヘッドレストは、左右席と同じサイズの本格的なものが採用されているため、運転時の後方確認の妨げとなってしまいます。
この状況に対して、多くのオーナーが対策を講じています。
具体的な解決方法としては、中央席のヘッドレストを取り外す、もしくは中央席を畳んで使用するなどの工夫をしています。
ただし、ヘッドレストを取り外した場合、保管場所に困るという新たな課題が生じることもあります。
このように、GLEの3列目シートは高い安全性と快適性を追求した結果として、後方視界という運転のしやすさとのトレードオフが生じています。
ただし、適切な対応策を取ることで、この問題は解決可能です。
ベンツGLEの評判がいいポイント
メルセデス・ベンツGLEの評判の良いポイントは以下の通りです。
- 高性能な運転支援システムを搭載
- ユーロNCAPの衝突安全試験で最高評価の5つ星を獲得
- 高速道路走行で11-14km/Lの実用的な燃費を実現
- 質の高い素材を使用した高級感のある内装
- 9速ATとの組み合わせによる滑らかな加速
GLEは、これらの特徴により、高級SUVとして高い評価を得ています。安全性、快適性、経済性を兼ね備えた車両として、多くのドライバーから支持されています。それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
高性能な運転支援システムを搭載
GLEには高性能な運転支援システムが搭載されており、安全で快適なドライブを実現しています。
この運転支援システムの中核となっているのは、車両の周囲360度をカバーするセンサーシステムです。
フロントウインドウ内側のステレオカメラや、バンパーに内蔵された複数のレーダーセンサーが、周囲の状況を常時監視しています。
具体的な機能として、先行車との距離を自動で調整する「アクティブディスタンスアシスト」や、車線変更を自動で行う「アクティブステアリングアシスト」があります。
特に高速道路での運転では、渋滞時の自動停止・発進機能により、運転の負担が大きく軽減されます。
このように、GLEの運転支援システムは、他の日本車と比べても優れた性能を持っており、長距離ドライブでも安心して運転できる環境を提供しています。
ただし、あくまでも運転支援システムであり、ドライバーの安全運転が前提となることを忘れないようにしましょう。
ユーロNCAPの衝突安全試験で最高評価の5つ星を獲得
メルセデス・ベンツGLEは、ユーロNCAPの衝突安全試験において最高評価となる5つ星を獲得しています。
この高評価の背景には、充実した安全性能があります。
大人の乗員保護性能で91%、子どもの乗員保護性能で90%という優れた評価を獲得しており、特に子どもの安全性については、同クラスでトップレベルの性能を示しています。
具体的な安全装備として、フロント・サイド・ニーエアバッグをはじめ、シートベルトプリテンショナー、後席のアイソフィックス、歩行者や自転車との衝突を回避する緊急ブレーキシステム、車線維持支援システムなどを標準装備しています。
このように、GLEは独自の安全技術と充実した装備により、乗員だけでなく歩行者の安全性も考慮した設計となっており、家族で安心して乗ることができる車両として高い評価を得ています。
高速道路走行で11-14km/Lの実用的な燃費を実現
GLEは高速道路走行時に優れた燃費性能を発揮し、実用的な経済性を実現しています。
この高い燃費性能は、最新の高効率エンジンと9速オートマチックトランスミッションの組み合わせによって実現されています。
特にディーゼルエンジンモデルでは、高速道路モードで15.9km/Lという優れた数値を記録しています。
実際のオーナーの使用例では、高速道路走行時に13km/L以上の実燃費を達成しており、110km/h巡航でも安定した燃費性能を維持できています。
さらに、大容量の85Lの燃料タンクを搭載しているため、給油の頻度を抑えながら、長距離ドライブを楽しむことができます。
このように、GLEは大型SUVでありながら、高速道路での実用的な燃費性能を実現し、経済的な長距離ドライブを可能にしています。
特に、ディーゼルモデルは、力強い走りと燃費の両立を実現しており、実用性の高い選択肢となっています。
質の高い素材を使用した高級感のある内装
GLEの内装は、プレミアムカーにふさわしい上質な素材と細部までこだわった仕上げにより、優れた高級感を実現しています。
この高級感は、本革シートや木目パネル、アルミニウム装飾など、厳選された素材の贅沢な使用によって生み出されています。
特に、オプションで選択できるナッパレザーシートは、触り心地の良さと見た目の美しさを兼ね備えています。
具体的には、センターコンソールには高級感のあるタッチパッドを配置し、空調スイッチにはダイヤル式を採用することで、操作性と質感を両立しています。
また、パノラミックスライディングルーフを標準装備とすることで、明るく開放的な室内空間を演出しています。
このように、GLEは細部にまでこだわった素材選びと洗練されたデザインにより、乗る人に上質な時間を提供する空間を実現しています。
長時間のドライブでも、快適に過ごすことができる内装となっています。
9速ATとの組み合わせによる滑らかな加速
GLEの9Gトロニックは、驚くほど滑らかな加速性能を実現しています。
この優れた加速フィーリングは、9段変速による細かなギア比の設定と、最新の電子制御システムによって生み出されています。
特に、わずか4組の遊星ギアで9段変速を実現する革新的な機構により、変速ショックを最小限に抑えることに成功しています。
実際の走行では、市街地走行でも高速道路走行でも、ドライバーが何速で走っているのかわからないほどスムーズな変速を実現しています。
加えて、低速からの加速時には適切なギアを選択し、力強い加速を可能にしています。
このように、GLEの9速ATは、快適性と力強さを両立した優れたトランスミッションとなっています。
大型SUVでありながら、セダンのような滑らかな走りを実現し、長距離ドライブでもストレスを感じることなく運転を楽しむことができます。
ベンツのGLEに関するよくある質問
メルセデス・ベンツGLEに関するよくある質問を3つピックアップしました。それぞれ詳しく見ていきましょう。
リセールバリューが高いグレードは?
GLEクラスの中で最もリセールバリューが高いのは、GLE 400d 4マチッククーペスポーツです。
このグレードが高い残価率を維持できる理由は、ディーゼルエンジンを搭載していることと、クーペボディの希少性にあります。
実際の数値を見ると、3年後でも新車価格の67%程度の価値を保っており、これは同クラスの中でもトップレベルの残価率となっています。
具体的な例として、GLE 400d 4マチッククーペスポーツは、新車から1年後で74%、2年後で72%、3年後で67%という高い残価率を示しています。
一方、通常のSUVボディのGLE 400d 4マチックスポーツは、同じ期間でそれぞれ72%、70%、62%となっています。
このように、GLEクラスでリセールバリューを重視する場合は、GLE 400d 4マチッククーペスポーツが最も賢い選択となります。
特に、ディーゼルエンジンの経済性とクーペボディの魅力を兼ね備えているため、中古車市場でも高い需要が期待できます。
人気のボディカラーは?
GLEクラスで最も人気があるボディカラーは、ダイヤモンドホワイト(M)とオブシディアンブラック(M)です。
この2色が選ばれる理由は、リセールバリューの高さにあります。
白系と黒系は定番色として多くの購入者から支持されており、中古車市場でも需要が高く維持されています。
特にダイヤモンドホワイトは、ラメ塗装が入った上質な仕上がりで、高級車にふさわしい存在感を放っています。
具体的な例として、GLEには全10色のボディカラーが用意されていますが、個性的な色(ブルーやレッドなど)は「その色を待っていた」という特定の購入者にしか売れないため、将来の売却を考えると白か黒が無難な選択となります。
このように、GLEのボディカラー選びでは、個人の好みだけでなく将来の売却も考慮に入れると、ダイヤモンドホワイト(M)かオブシディアンブラック(M)がおすすめです。
特に日本市場では、この2色が圧倒的な支持を得ています。
標準装備の運転支援機能は?
GLEには高度な運転支援システムが標準装備されており、安全で快適なドライブをサポートしています。
この運転支援システムの中核となるのは、「レーダーセーフティパッケージ」です。
車両の360度を常時監視するセンサーとカメラにより、事故の危険を未然に防ぎ、運転による疲労も軽減します。
具体的な機能として、先行車との距離を自動調整する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」があり、渋滞時には自動的な停止と発進を行います。
また、「アクティブステアリングアシスト」により、高速道路での車線変更をウインカー操作だけで自動的に行うことができます。
さらに、右折時の対向車との衝突を防ぐ「アクティブブレーキアシスト」も搭載されています。
このように、GLEは最新の運転支援技術により、ドライバーの負担を軽減しながら、安全性の高い走行を実現しています。
特に長距離ドライブでその効果を実感できる装備となっています。
まとめ
メルセデス・ベンツGLEは、全長約5メートル、全幅2メートルを超える堂々とした体格を持つ高級SUVです。
運転支援システムでは、車両の360度を監視する「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備し、高速道路での自動運転支援機能も充実しています。
また、ユーロNCAPの衝突安全試験で最高評価の5つ星を獲得し、大人の乗員保護性能で91%、子どもの乗員保護性能で90%という優れた評価を得ています。
高速道路走行では11-14km/Lの実用的な燃費を実現し、特にディーゼルエンジンモデルは15.9km/Lという優れた数値を記録しています。
9速ATとの組み合わせにより、市街地走行でも高速道路走行でもスムーズな変速を実現しています。
一方で、コンフォートモードでのコーナリング時の車体の揺れや、高速走行時のサイドミラーからの風切り音、3列目シート使用時の後方視界の制限など、いくつかの課題も指摘されています。
リセールバリューについては、GLE 400d 4マチッククーペスポーツが最も高く、3年後でも新車価格の67%程度の価値を維持しています。
ボディカラーは、ダイヤモンドホワイト(M)とオブシディアンブラック(M)が日本市場で特に人気があります。