「BMW M2を購入して後悔するポイントは?」
このように、BMW M2の購入を検討している方の間で、様々な不安や疑問の声が上がっています。
BMW M2は、460馬力のパワフルなエンジンと俊敏な走りが魅力的なスポーツカーですが、硬めの足回りや維持費の高さ、実用性の面でいくつかの課題があります。
今回は、実際のオーナーの声をもとに、「BMW M2購入前に知っておくべきポイント」や「維持費の実態」、「売却時の注意点」などについて、詳しく解説していきます。
BMW M2の購入を検討されている方は、ぜひ購入判断の参考にしてください。
bmwのm2を購入して後悔したこと
BMWのM2を購入して後悔した理由は、以下の通りです。
- 足回りが極端に固く、市街地走行では乗り心地が厳しい
- 国産車と比べて部品代が高額
- 全幅が1,870mmと広く、駐車や狭い道での運転に注意が必要
- コンペティションモデルは排気音が大きすぎる
- 後部座席は大人には窮屈
それぞれの理由について解説していきます。
足回りが極端に固く、市街地走行では乗り心地が厳しい
BMWのM2は、足回りの硬さが日常使用での大きな悩みとなっています。
特に市街地走行では、スポーツ系モードでは快適とは言えない乗り心地を体感します。
路面の凹凸を拾いやすく、Mアダプティブサスペンションの硬さが直接伝わってきます。
荒れた路面では衝撃がダイレクトに伝わり、同乗者からも不満の声が上がることがあります。
コンフォートモードに切り替えることで多少は改善されますが、それでも一般的な乗用車と比べると明らかに固めです。
特に市街地での段差越えや荒れた路面では、想像以上の突き上げを感じることになります。
国産車と比べて部品代が高額
M2の維持費で最も気になるのが、国産車と比べて割高な部品代です。
タイヤ交換だけでも全体の維持費の3割を占め、1回の交換で22万円ほどかかります。
ブレーキパッドやバッテリーなどの消耗品も、交換時期が来ると高額な出費となります。
また、BMW特有のオイル漏れの修理には6万円から8万円かかり、パワーウィンドウの故障修理でも1枚あたり3万円前後必要です。
月々の維持費は平均して6万円程度で、多い月では10万円を超えることもあります。
全幅が1,870mmと広く、駐車や狭い道での運転に注意が必要
M2の全幅1,885mmという数値は、狭い道路や駐車場での運転に大きな課題をもたらします。
特に張り出した前後のフェンダーの膨らみは、駐車時や狭い道での運転で細心の注意が必要です。
都市部のコインパーキングでは、両隣の車との距離が近く、ドアパンチのリスクも高まります。
狭い道での対向車とのすれ違いや、急な曲がり角での操作には特別な注意が必要で、運転に慣れるまでは緊張を強いられます。
コンペティションモデルは排気音が大きすぎる
コンペティションモデルの排気音は、特に市街地での走行で気になる要素となっています。
エンジン始動時から独特の演出音があり、アクセルオフ時にはバブリング音も発生します。
S55型エンジンを搭載したコンペティションモデルは、通常のM2と比べてより力強い排気音を発し、それが車内にも侵入してきます。
街中での運転時には周囲への配慮が必要で、早朝や深夜の運転では特に気を使う必要があります。
後部座席は大人には窮屈
M2の後部座席は、クーペボディながら意外な実用性を備えています。
天井部分の内装が凹んでいるため頭上は広く、前席をあまり後退させなければ足元の余裕も確保できます。
ただし、室内幅はワイドフェンダー化された外観から想像するよりもずっと狭く感じます。
大人が長時間乗車するには窮屈で、手荷物置き場として使用することが多くなります。
普通の女性なら長距離ドライブも可能ですが、大柄な大人には適していません。
bmwのm2を購入する際の注意点
BMW M2を購入する際は、その高性能と独特の特性ゆえに、いくつかの重要な注意点があります。
スポーツカーとしての魅力的な側面がある一方で、日常的な使用においては慎重な考慮が必要です。
ここでは、BMW M2購入時に特に注意すべき3つの主要なポイントを詳しく説明します。
車高が低いため、段差でフロントバンパーを擦りやすい
BMW M2は車高の低さが大きな課題となっています。
フロントバンパーの地上高が約12センチと低く設定されているため、日常的な運転で様々な不安が生じます。
特に駐車場の車止めやスピードバンプでは細心の注意が必要です。
例えば、ショッピングモールの立体駐車場では、スロープの角度によってバンパーを擦ってしまうリスクが高まります。
また、縁石のある道路では斜めに進入する必要があり、乗り入れの際は必ず徐行して慎重に運転する必要があります。
慣れるまでは緊張する場面が多く、長期的な使用を考えると保護パーツの装着も検討すべきでしょう。
家族での使用には適さない可能性が高い
M2は、家族での使用には様々な制約があることを理解しておく必要があります。
まず、2ドアクーペボディのため、チャイルドシートの着脱が困難です。
後部座席へのアクセスには前席を倒す必要があり、小さなお子さんの乗り降りに手間がかかります。
また、トランク容量が390リットルと、週末の家族旅行には少し心もとない大きさです。
ベビーカーや大きな荷物を積むと、すぐにスペースが一杯になってしまいます。
普段の買い物や保育園の送迎など、日常的な家族での使用を考えている方は、実用性の面で不便を感じる可能性が高いでしょう。
後輪駆動特有の取り扱いの難しさ
M2の後輪駆動は、スポーツカーならではの魅力がある一方で、慎重な運転操作が求められます。
特に雨天時や路面が濡れている状況では、急なアクセルワークでテールスライドを起こしやすい特性があります。
パワフルなエンジンと相まって、急発進時にはトラクションコントロールが頻繁に作動します。
冬季の雪道や凍結路面では、より一層の注意が必要で、スタッドレスタイヤの装着は必須となります。
スポーツ走行の醍醐味を味わえる反面、日常使用では常に慎重な運転が求められ、特に運転経験の少ないドライバーには扱いが難しい車両といえます。
bmwのm2を高く売るポイント
BMW M2を高く売却するには、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。
ここでは、具体的な方法や時期について詳しく解説します。
査定時は純正パーツに戻すことが望ましい
BMW M2の売却時は、純正パーツに戻すことで査定額が大きく変わります。
カスタムパーツを装着している場合、買取業者は再販時の安全性や信頼性を考慮して査定額を下げる傾向にあります。
特に標準装備品は純正パーツの方が高評価を得やすく、エアロパーツやマフラーなどを純正に戻すことで、査定額が上がる可能性が高まります。
ただし、BBS製のホイールやMパフォーマンスパーツなど、一部の高級カスタムパーツはプラス査定になることもあるため、純正パーツと両方を査定に出すことをおすすめします。
結果として、純正状態での売却が最も安全で高額な査定につながります。
10万km以下での売却を心がける
BMW M2は走行距離が10万キロを超えると、査定額が大きく下がる傾向にあります。
1万キロ未満では最大798万円の査定実績があるのに対し、8万キロを超えると268万円程度まで下がってしまいます。
これは、高性能車特有の整備費用の増加や、部品の経年劣化を買取業者が考慮するためです。
特にM2は高性能モデルのため、走行距離による価値の低下が一般車より大きくなります。
そのため、売却を考えている場合は、できるだけ早めの売却を検討することで、より高い査定額を期待できます。
1月から3月と9月が売却に適している
BMW M2の高額売却には、時期の選択が重要です。1月から3月は新生活シーズンに向けて中古車需要が高まり、買取業者も在庫確保に積極的になります。
また、9月はボーナス支給後の需要増加と、買取業者の中間決算期が重なるため、査定額が上がりやすい傾向にあります。
特に3月は4月からの新生活に向けて需要が最も高まる時期で、買取業者が競って高額査定を出すことがあります。
このような市場の動きを把握して売却時期を選ぶことで、より高額な売却が期待できます。
bmwのm2に関するよくある質問
M3/M4と比べて物足りなくないか?
M2は上位モデルと比べても十分な性能を持っています。
0-100km/h加速は4.1秒で、M4の4.2秒とほぼ同等の性能を発揮します。
エンジンは3.0リッター直列6気筒ターボで最高出力460馬力を誇り、M4の480馬力との差はわずか20馬力です。
むしろコンパクトなボディサイズを活かした俊敏な走りが魅力で、サーキットのラップタイムではM4を上回る記録も出ています。
日本の道路事情に適した大きさと扱いやすさを考えると、M2はM4以上の魅力を持つスポーツカーといえます。
日常使用に適しているか?
M2は高性能スポーツカーでありながら、日常使用にも十分な実用性を備えています。
トランク容量は390リットルを確保し、後席も子どもや小柄な方なら十分な空間があります。
ただし、スポーツサスペンションの特性上、市街地走行では乗り心地が硬めで、特に荒れた路面では衝撃がダイレクトに伝わります。
コンフォートモードを使用することで乗り心地は改善され、高速道路では安定した走行が楽しめます。
運転支援システムも充実しており、普段使いのしやすさにも配慮されています。
故障は多くないか?
M2は最近のBMWモデルの中でも比較的信頼性の高い車両です。
適切なメンテナンスを行えば、大きな故障は少なく、3年間は消耗品以外の保証もついています。
ただし、パワーウィンドウの故障(1枚あたり3万円程度)やBMW特有のオイル漏れ(6-8万円程度)など、一般的な不具合は発生する可能性があります。
定期的なメンテナンスと予防的な部品交換を行うことで、多くの故障は防ぐことができます。
月々の維持費は平均して6万円程度を見込んでおくと安心です。
まとめ
BMW M2は、高性能スポーツカーとしての魅力を持ちながら、いくつかの注意点を考慮する必要がある車両です。
性能面では、M3/M4と比べても遜色なく、0-100km/h加速は4.1秒を記録し、460馬力のエンジン出力を誇ります。
コンパクトなボディサイズを活かした俊敏な走りは、日本の道路事情にも適しています。
ただし、実用面では、足回りの硬さや車高の低さ、全幅1,885mmという車幅の広さなど、日常使用での制約があります。
特に市街地走行では乗り心地が硬く、駐車や狭い道での運転には細心の注意が必要です。
維持費については、タイヤ交換で22万円、オイル漏れ修理で6-8万円など、国産車と比べて部品代が高額です。
月々の維持費は平均6万円程度を見込む必要があります。
売却時の価値を維持するためには、10万km以下での売却を心がけ、純正パーツに戻すことが推奨されます。
また、1-3月と9月が高額売却に適した時期となっています。